
公開初日、最終回を観ました。
素晴らしかったですね!
最近は鑑賞の途中でウトウトすることが多く、「仕事帰りに160分超はどうか?」と心配していたのですが、もう、あっという間でした。
以下、これから見ようと思っている人に、知っておいた方が良いと思う情報を少し。
(ネタバレは避けます)
1、映画館で見るべし!
冒頭、あの太いアナログシンセ音が劇場内に響き渡ります。
とにかく、音響(感情を揺さぶるが如く低音が凄まじい)、映像、美術が素晴らしい作品なので、映画館の視聴環境でこそ存分に楽しめると思います。
2、前作をしっかりと復習すべし!
前作から30年後の設定で、ストーリーは見事につながっています。
登場人物の名前と顔を一致できなくても楽しめますが、満喫はできません。
3、「2D」で観るか、「3D」で観るか?
当初は、「IMAX 3D」を考えていたのですが、撮影監督を務めたロジャー・ディーキンスが自身の運営サイトで、
『ブレードランナー2049』のIMAXバージョンに、DMRプロセス(※)は用いていません。私のオススメは、スタンダード2Dワイドスクリーン版です。」と言及されてたので、通常版2Dで観ました。
(※DMRプロセス:IMAXフィルム以外で撮影された映画をIMAX用にリマスターすること)
結果、3D上映を意識したようなシーンもなく、映像美・世界観共に堪能できたので、「2Dで十分ですよ」。
(お近くに「I MAX 2D」上映館があればお勧めです)
4、『ROAD TO 2049』について
公開に先立ち、2018年(前作)から2049年(本作)までに起きた出来事を題材に、短編映画が3本作られました。
リンクを張っておきます。
『ブラックアウト 2022』
渡辺信一郎監督が撮ったアニメーション。
『2036 ネクサス・ドーン』
『2048 ノーウェア・トゥ・ラン』
残り二本はなんと!
リドリー・スコットの息子、ルーク・スコットが監督。
いずれも本編への流れを知るのに必須の内容。
ホームページでも無料公開されていますので、見ない手はありません。
5、独りで見るべし!
私の席の前に、カップルが座っていたんですが、開始30分過ぎてから、やたらと女が男に耳打ちを始めました。
「筋が分からないのかなぁ」と思っていたんですが、その後、暫くして、女が立ち、追いかけるように男も出ていき、そのまま帰ってきませんでした。
おそらく、男に連れられて、訳も分からずに付いてきたのでしょう。
まぁ、金を払っているんで、出ていくのは自由ですが、敢えて私はその男に言いたい。
「友だちと一緒に途中退席するような、連れション感覚で見る作品ではない」
6、開演前、トイレに行っておくべし!
もう、お分かりですね。
中高年男性客が多いせいか、途中で席を立つ人の多いこと!
私も、数年後にはそうなるんでしょうが・・・。
■その他、感想
怪しげなネオン漢字やカタカナは、今回も山盛りです。
時代性や観客動員を考慮すると、中国語(漢字)の選択肢もあったと思いますが、嬉しいことに「日本語」のオンパレード!
これに限らず、全編に渡って前作への「愛」を感じさせるも、単なるオマージュではありません。
超大作ながら、派手な演出ではなく、終始「静」的な語り口で、SF映画としての命題もしっかりと提示されています。
唯一心配だったのが、ハリソン・フォード。
スター・ウォーズはじめ、最近は過去作リバイバル出演時の「老いっぷり」が気になっていたのですが、今回、ギリギリのところで「役」のリアリティを保っていたかな。
カルト・ファンや、レジェンド・キャストの多い続編で、想像を絶する重責にもかかわらず、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督はじめ、製作陣は本当にプロの仕事をしてくれました。
私自身、(ある場面で、ある曲が流れてきた時)感動の最高状態「全身の毛穴が広がるほど鳥肌が立つ」を体感済み。
「スター・ウオーズ」を見る前ですが、本年度ベストは決定です!