【聞かず嫌いでごめんなさい!生涯唯一のソロアルバム『モーリス・ホワイト』と、いかりや長介。】

「ウオーキング・デッド」に出てくるモーガンを見る度に、思いだすのが「モーリス・ホワイト」。

・・・やっぱり、似てるわ。

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終始、重かった「シーズン7」を見終えて、気分はどんより。

「こういう時こそ、気持ちが高揚するEWFサウンド!」と、モーリス・ホワイト生涯唯一のソロアルバムを購入。

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このアルバム、デジタルビート化した「エレクトリック・ユニヴァース」の次に発売されたこともあり、正直なところ、全く期待していなかった。

・・・ところが、これが素晴らしい!

打ち込みかつAOR化サウンドは予想通りなものの、とにかく、どの曲も活き活きして、聞いているだけで楽しくなるのは、まさにEWF。

アップテンポの打ち込みビートに80年代色を感じるものの、ミディアム~スロー曲にかけてのヴォーカルは絶品

そう、EWFと言えば、フェニックス・ホーンズやら、アル・マッケイのリズムギターやら言われるけど、やはり、要はヴォーカル。

ずっと聞いてると高音酔いしてくるベイリーではなく、深々と温かい人格が滲み出るようなモーリスの声こそ「アース」の真髄だ。

このソロアルバムでは、そのモーリス絶頂期の「声」が存分に聴ける。

さすがドラマー出身だけあって、打ち込みながらも、単調とは無縁のリズムトラック。

その磨きこまれたサウンドと、モーリスの「声」との相性は、これ前後のEWFアルバムよりずっと良い。

2016年、長年患ったパーキンソン病で亡くなったのは、本当に残念だが、限定的だった黒人音楽を、時代とともにアップデートさせ、世界中に浸透させたのだから、音楽使命は全うしたと言える。

それにしても、どんな人だったのだろう。

知名度は高いのに、これといったインタビューや資料を見たことがない。

全盛期のステージ映像を見ると、大所帯ながらやたらと「キメ」が多く、統制がとれたステージングが印象的。

しかし、このキレッキレの演奏。
鬼のようにリハしたんだろうな。

また、全員が観客を意識し、常に満面の笑顔でパフォーマンスしている、いや、モーリスがさせているというべきか。

これほど高揚感溢れるステージや楽曲を産み出す人だから、物凄くエネルギッシュだろうと思うが、インタビューでの受け答えは、非常に真面目で、終始、物静かな印象だったと言われている。

当時、パーキンソン病を疑われた際、「元々神経質であることと、度重なるストレスから、手に震えが伴うことがある」とコメントしているが、あのコントロールされたステージを見れば、相当な完璧主義者だったのだろう。

ファンを第一に考える、神経質なグループ・リーダー」を想像し、なぜか、いかりや長介氏を思い浮かべた。

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言わずと知れた「ドリフターズ」の絶対君主的リーダー。

一見、馬鹿げたコントにも、
「(TV)カメラの向こうにいる視聴者のことを考えろ!どれだけの人数が見てると思っているんだ!
と、メンバーやスタッフに檄を飛ばし続け、決して内容に妥協しなかったらしい。

そんなコントの中でも、大好きなのがこれ。

長さんのやられっぷり!!

何回見ても、滅茶苦茶おもしろいわ。

偶然と思うが、いかりやさんはアフリカ旅行を趣味にしていたほどのアフリカ通で有名。

モーリスも、このアルバムはじめ黒人の故郷「アフリカ」をテーマにした曲を多数作成している。

「音楽」であれ、「笑い」であれ、時代を超える作品は深いなぁ。