【AOR誕生40周年企画『AOR CITY 1000』】~予想外の出会い、全盛期のEWF!!

「Boz Scaggs / Silk Degrees」に続いて、この一枚。

「Valerie Carter / Just a Stone’s Throw Away」

ふだん、あまり女性ボーカルは聞かないんです。

が、このアルバムを選んだのは、プロデュースにあのモーリス・ホワイト。エンジニアには、ジョージ・マッセンバーグと、「全盛期のEWFアルバムの立役者」が揃っていたから。

モーリスのプロデュースは、
⑤SO,SO,HAPPY
⑧CITY LIGHTS
の2曲。

どちらの曲も、素晴らしいんですが、特に「CITY LIGHTS」は、当時のEWFメンバーが総出で演奏。

EWFグルーヴの要、アル・マッケイのギターがかなり前面に出ており(ソロまであります)、シャイニングスターの別テイクか!?と思うほどアース節が炸裂しています。

やはり、この頃のEWFは別次元の凄さですね。

モーリスが亡くなってしまった今、これほど、嬉しい再会はなかったです。

肝心のヴァレリーカーターですが、こちらは「シルク・ディグリーズ」と違って、ジャケ通りの可愛らしい歌声

声量はないですが、フォーキーな曲にはささやくようなスキャット、ゴスペルではよりスケール感のある唱法など、非常に多彩な歌唱を聞かせてくれます。

楽曲も、フォーク、ジャズ、カントリー、ゴスペルから、ダンサブルなアーバンビートまでと非常に広く、時にヴォーカルが、ドン・ヘンリーや、ジョニ・ミッチェルのように内省的な響きを醸しだすなど、素晴らしいです。

そんな、彼女の「派手さはないが、染み入る音楽性」が、今作に参加しているモーリスホワイトや、ローエルジョージなど、大物の関心を引いたのではないかなと思います。