
「おぉっ!今の自分にピッタリの本が出てるわ」
表紙のクワガタのイラストと内容紹介から、「夏休み向けの親子昆虫採集ガイドブック」を想像していました。
が、昆虫ガイドは最初だけで、その後は「山菜採り」「キノコ狩り」「渓流の魚釣り」「素潜り漁」など、採集エリアは「山」「川」「海」へと範囲が広がります。
また、「野宿」や「捕まえた昆虫を食べてみる」など、かなりマニアックなページもありました。
なるほど、タイトルに「狩猟」が入る訳ですね。
まずは、スコップ片手に、昼間の昆虫採集にチャレンジしてみることにします。
一番印象に残ったのは、巻末の「少年時代の狩猟採集生活」。
今は大人になった筆者たちが、子供時代の遊びについて綴った短編です。
このなかに、遊び感覚で虫をオモチャにしてしまう昆虫少年についての記述があるんですが、当時の行為を振り返りながら、
悪戯心に満ちた子供の残虐性と、その微妙な感情を大人になっても説明できないもどかしさについて、赤裸々に書かれています。
確かに、自分も子供の頃は、昆虫に対して色々と悪さをしていました。
それを棚に上げて、「(虫を殺すのは)かわいそうだから止めなさい!」とは言えないのかもしれません。
「(息子たちには)どういうふうに伝えればいいんだろう・・・」
色々と考えさせられました。
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