【ポポル・ヴー/アギーレ】~真夏日の音楽

夏に聞く音楽も、年齢とともに変わってきました。

20代までは、メタル/ハードロック→熱には熱をもって吹っ飛ばす!

30代は、JAZZ/FUSION→落ち着いた大人を気取りたい

そして、40代の今は、原点回帰の80年代AORが中心になっています。

でも甘口で涼しげなAORばかり聴いていると飽きてくるんですね。

で、最近聞いているのが「ポポル・ヴー/アギーレ」

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私はプログレは好きにしても、ジャーマンには手を出さず、
イギリス、アメリカのメジャーどころを中心に聞いてきました。

このアルバムを知ったのは、愛読していたMarquee誌にのっていたから。
コラムのなかで、ポポル・ヴーの1stが紹介されていたのです。

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当時(20年以上前)は、1stのアルバムタイトルが分かりませんでした。
ただ、そのコラムの端っこに小さく「アギーレ」のジャケットが載っていたもんですから、私は、永らく、「1st=アギーレ」と思い込んでおりました。

時は過ぎて、1stでないことは分かったのですが、
それでも、コラムの文章からイメージした音と、アギーレのジャケットイメージがピッタリとはまってしまい、どうしても頭から離れません。

数年前、アマゾンでリマスター盤を購入しました。

1曲目冒頭、メロトロンのようなひんやりとしたシンセ・コーラスがゆっくりと立ち上がり、やがて洪水のように押し寄せます。

そこに、動物の息吹のように単音ムーグがメロディを重ねるのを聞き、「電子音によるミニマルミュージック」を想像していた私は、面喰います。
無機質さがまるでなく、過去の心象風景と言うか、まるで胎内で聞いていたかのような遠い温もりを感じさせる音色

この雰囲気を音楽で表現するって凄いですよね。

実はこのアルバム、1972年の西ドイツ映画「アギーレ/神の怒り」のサントラだそう。

2曲目以降は、ギターを中心とした牧歌的なアコースティックアンサンブル。
どれも、たゆたうようなゆったりとした演奏で、さらに気持ちが落ち着きます。

5曲目は、16分越えの現代音楽風で、おそらくこれが1stの作風に近いんじゃないでしょうか。
子供たちが怖がることもあって、いつも飛ばしてます。

最終6曲目は、1曲目をリズムアレンジしたもので、気持ちはまた忘却と記憶の狭間へ・・・。

気が付くと、また1曲目からリピートしています。

猛暑日の午後から夕方にかけて、敢えてエアコンを付けずに窓を開け、自然の気配を感じつつじんわり聞くのがお薦めです。