【『昆虫すごいぜ!』梅雨の晴れ間にアゲハ蝶GET計画(後編)】

日が落ちるにつれ、蝶の出現もまばらになってきました。

一度、小さめの黒い蝶を捕らえたのですが、同時にそれよりも大きな「クロアゲハ」が出現。
「出たっ!」と長男が出した大声に動転し、網から逃がしてしまいました。

惜しかったのは、そのクロアゲハを50メートルほど追い回した時。
網を振り回しながら、一心不乱に追いかけていると、相手も疲れてきたのか段々と高度が落ちてきたんです。
トップスピードを保ったまま、ここぞとばかりに網を一振りしようとしたその瞬間、足元の窪みに気づかず、すってんころりん。
柔らかい土面だったので、少しひじを擦りむいただけで済みましたが、突然視界から消えたパパに、家族一同大笑いです。

時刻は17:00を回り、「そろそろ帰ろうか」とママが口にしたその時です。
大きな蝶が低空飛行で目の前を横切りました。

誰よりも反応良く、飛び出したのはママ。
そのまま、花壇の周りを走りながら二度三度と網を繰りだすと、なんと網の中に「アゲハ蝶」が!

「せっかく来たのに子供を手ぶらで返すわけにはいかない」
まさに母性愛の賜物です。

こうなったらパパも負けてられへん。何がなんでもアゲハをGETするんや。

しかし、なにも見つけられないまま、更に森の中の影が濃くなってきました。

そのとき、「パパ、後ろ!」とママの声。

振り返ると、今度は「上、うえ!」

頭上に光る夕日と木々の影の間を縫うように、黒い物体が飛んでいるのが見えました。

まばゆさに目が眩みながらも、最後の力を振り絞って網を振り回し、真上からストンと網を振り下ろす。

網の中には、黒き「アゲハ蝶」!

遂に、GETです!!

蝶の羽が傷まないよう(カマキリ先生の教え通りに)、ママ手製の「吹き流し」の中にそっと入れます。

写真を撮って、持参のポケット昆虫図鑑で名前を調べると、「ナミアゲハ」と「クロアゲハ」でした。
公園のトイレに行っている間、吹き流しを外に置いていたら、結構ギャラリーが見てました。
蝶人気にびっくりです。

そして、すぐにリリース。蝶の寿命は短いのです。
(前回のナミアゲハは一晩家に置いて放したら、少し弱っていました。ごめんなさい)

夕日をバックに、天高く飛び立つ蝶のシルエットは実に美しいですね。

家族一同が達成感に包まれ、これでようやく家路につくことが出来ました。